歯が噛み合わない状態・開咬・オープンバイトの矯正治療方法は?

開咬の原因と治療法、メリット・デメリットを紹介します。

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こんな歯並びに悩んでいませんか? 悩み別矯正治療法

上下の歯列が閉じないのを治したい

開咬(かいこう)とは?

開咬(かいこう)とは、別名オープンバイトともいわれ、歯を閉じたときに奥歯はしっかり噛み合いますが、前歯が噛み合わずに開いている状態です。遺伝的要因のほかに、乳幼児期のおしゃぶり癖や、舌を前歯に強くあてる癖など、幼いころの癖が原因で生じることが多いといえます。口腔内が乾燥するため、虫歯や歯周病のリスクがあります。

上下の歯列が閉じないのを治したい(イメージ)
こんな歯並びに注意!
  • 噛み合せたときに、口が閉じない
  • 奥歯ではしっかり噛み合っても、前歯は噛み合わずに開いている
  • 舌で前歯を強く押す癖がある
  • 乳幼児期に遅くまで指しゃぶりをしていた
  • 発音が悪い

原因は?

遺伝によるもの

開咬は、下アゴが下方向に向かって成長したため、アゴ先が長くとんがった形をしています。特徴的なアゴの形をしたお子さんの両親を見ると、やはりいずれか一方が似たような骨格をしています。こうしたことから、開咬は遺伝的な要素が強く、両親のいずれかが開咬の場合、その子供も開咬になる確率が高いとされています。

指しゃぶりや舌を突き出す癖

子供は前歯に指を強くあてて指をしゃぶりますが、こうした指しゃぶり癖が長く続くと、指の力で歯が動いてしまい、噛み合わなくなってしまいます。また、舌を歯にあてたり、舌を噛んだりする癖も影響を与えます。乳歯から永久歯に生え変わる時、前歯がすきっ歯のようになります。この隙間に舌を入れて強く押しあてるために、開咬になります。

参照元

日本小児歯科学会-おしゃぶりについての考え方

http://www.jspd.or.jp/contents/main/proposal/index03_04.html

日常生活の悪い癖

普段の何げない仕草や癖、習慣の中にも、開咬と結びつくものがあります。例えば、頬杖をつく癖。いつも決まった方向で頬杖をついていると、アゴの形が歪んできます。またハンカチを口でくわえたり爪を噛んだりする癖があると、前歯を強く圧迫して押し出しますので、開咬になるといわれています。

鼻疾患による口呼吸

鼻炎や鼻詰まりなどの鼻疾患など呼吸器系にトラブルがあると、鼻が詰まりやすくなって上手く呼吸ができません。口で呼吸を続けていると、唇の筋肉の衰えや口腔内の筋肉がアンバランスになり、舌の位置も変わってきます。こうした口呼吸が開咬につながるといわれています。

顎関節症でマウスピースを使ったことで開咬に

顎関節症の治療にマウスピースを使用することで噛み合わせが変化し、それが開咬につながってしまうというケースも起きるようです。

開咬のデメリット

機能的デメリット:口の中が乾燥して虫歯や歯周病になりやすい

口を上手く閉じられないため、常に、お口が半開きの状態になります。そのため、お口の中が乾燥し、唾液の分泌量も少なくなり、汚れや細菌がお口の中に残って虫歯や歯肉炎を起こします。さらにひどくなると歯周病に進行する可能性もあります。

機能的デメリット:風邪などにかかりやすくなる

また、開咬で口呼吸となることで、風邪・インフルエンザなどの空気感染によるウイルス性の病気にかかりやすくなります。

機能的デメリット:胃腸の負担が増し、栄養吸収の効率が落ちる

前歯がしっかり噛み合わないため、咀嚼(そしゃく)機能が低下して食べ物を上手く噛み砕けなかったり、食べ物をスムーズに飲み込めない嚥下(えんげ)障害が起きたりします。さらに、これらの障害が胃腸障害につながる可能性もあります。

機能的デメリット:滑舌・発音への支障

上下の歯と歯の隙間から空気が漏れてしまい、発音も不明瞭になりがちです。

機能的デメリット:歯やあごの骨への支障

いつも奥歯で噛み砕き、奥歯への負担が常にかかってしまうため、奥歯を失うリスクが高くなります。また、歯を失った後に治療を行うにしても噛み合わせが悪いために治療が難しくなってしまいます。

参照元

成人開咬者と個性正常咬合者の咀嚼・嚥下時における口腔周囲筋筋活動の比較

http://dl.ndl.go.jp/view/download/digidepo_10631445_po_ART0005801933.pdf?contentNo=1&alternativeNo=

開咬は矯正すべき?

開咬・オープンバイトは、前歯がかみ合わないため、第一に食事への影響が考えられます。ものを噛み切ることができないため、十分な咀嚼ができず、内臓にも大きな負担をかけ、思いがけない病気を引き起こす可能性があります。

また、咀嚼がうまくおこなえないため、頬や顎付近にある咀嚼筋にも影響が及び顎関節症の危険性も。見た目といった審美的な意味合いだけでなく、体の健康も考えると開咬は矯正をしておくべきだといえるのです。

参照元

開咬患者の矯正治療前後における咀嚼機能に関する横断的研究

https://www.jstage.jst.go.jp/article/dentalmedres1981/21/4/21_435/_article/-char/ja/

開咬の治療方法と費用

歯の表側に装着するワイヤー矯正

ほとんどの開咬は、抜歯をして矯正治療をすることで、歯並びと噛み合わせを改善ができます。ちなみに、アゴの骨が細い場合は、小臼歯を抜きます。通常はワイヤー矯正装置を装着して、ワイヤーの力で歯を動かしていきます。その際、適切な力が加わるように、矯正装置に「顎間ゴム」をかけて調整します。

費用:70-100万円程度

期間:2年程度

メリット

  • 歯1本1本に矯正器具を取り付けることで最も綺麗に矯正できる
  • 最も普及している治療法のため、基本的にあらゆるクリニックで可能

デメリット

  • 歯の表側につける矯正器具が目立つ・矯正器具をつけることによる虫歯のリスク増

歯の裏側から装置をつける舌側矯正(ぜっそくきょうせい)

舌側矯正(ぜっそくきょうせい)とは、歯の裏側に装置を取り付けて歯を動かす矯正方法です。治療効果は表側の矯正装置とほとんど変わりません。しかし、装置が全く表に見えませんので、矯正治療中でも安心して口を大きくあけて笑えます。ただし表側装置に比べて、費用が高くなり、また、治療期間が延びる場合があります。

費用:100-150万円程度

期間:3年程度

メリット

  • 矯正が見えない
  • 虫歯のリスクが低い

デメリット

  • 矯正期間が表側矯正に比べて約1.5倍かかる
  • 費用が高くなる
  • 舌の動きを制限し、発音に影響する

インプラント矯正

インプラント矯正とは、通常であれば既存の歯と歯をワイヤーでつなぎ引っ張り合うところを、インプラントを支点とし歯を引っ張る矯正方法です。まだまだ課題も多いとされるインプラント矯正ですが、既存の歯を使用するよりも大きな力をかけることができるため効果的に歯を移動させることができます。

参照元

インプラントを固定源とした矯正歯科治療の現状と今後の展望

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjloa/2014/24/2014_31/_pdf/-char/ja

アゴの骨のずれが大きい場合は外科手術を併用

開咬の原因が歯ではなく、アゴの骨のずれが極端に大きいなどの骨にその原因がある場合には、矯正治療と併せて、「外科手術」が必要となる場合があります。まず、手術前の矯正治療を行い、その後、外科手術を行い骨の中にプレートを入れて、アゴのずれを治します。手術にもう一度矯正治療を行い、歯並びと噛み合わせを正しい位置へと導きます。治療修了後にプレートを撤去する手術が必要な場合もあります。

悪い癖の改善トレーニング

舌や唇の癖がある場合は、矯正治療と併用して、癖の改善トレーニングを行います。トレーニングでは、舌の動きを抑える「タンクガード」という装置をお口に入れたり、舌の筋肉を鍛えるMFT(MFT: ORAL MYOFUNCTIONAL THERAPY)トレーニングを行ったりしながら、原因となる癖を取り除きます。同時に矯正治療を行うことで、正しく噛み合う状態へ導きます。

その他の費用

  • 検査料:2-5万円
  • 調整料:5,000-1万円※再診やクリーニング代
  • 抜歯:1本1万円程度

治療法の選択は必ず医師との相談を!

開咬(オープンバイト)の治療法とその費用、メリット・デメリットを紹介しましたが、これらの治療方法を選ぶ際には、歯科医との相談が必要です。
自分の希望をきちんと伝えた上で、自分の歯の状況から、どの治療法が可能で、どれが不可能かをしっかりと相談して下さい。そして、可能な治療法のメリット・デメリットを検討した上で最終的に自分に希望にあった治療法を決めましょう。

どうしても歯科医の勧める治療法に納得できない場合には、セカンドオピニオンを求めるのも手段です。いずれにせよ、信頼できる歯科医としっかりと相談することが最適な治療法を見つけるために重要です。
そのためにも、当サイトが紹介する名医のいる矯正歯科ランキングも是非参考にしてみて下さい。

開咬(オープンバイト)の症例を紹介

【症例1】出っ歯と開咬の両症状が見られるケース

治療前の状態

上下の前歯が前方に突出し(いわゆる出っ歯)、なおかつ開咬も見られるという、2つの症状を同時に持っていた状態。機能面の問題だけではなく、出っ歯のため口を閉じにくく、また口元が不自然に膨らむという審美上の問題もありました。

治療内容

インビザラインと筋機能療法を併用して治療。治療のポイントは、前歯だけではなく、奥歯もコントロールした点です。奥歯をサイドへ拡大する矯正を行うことで出っ歯を改善を目指し、あわせて機能性療法を施すことで開咬も改善を目指しました。

治療後の状態

開咬も出っ歯も改善し、上と下の前歯が美しく重なり合うようになりました。機能面、審美面、ともに自然な状態となり定着しました。

【症例2】小指が入るほどの開咬

治療前の状態

著しい開咬が見られた状態。特に上の前歯が大きく弧を描く形で、上下の前歯の隙間からは小指1本を挿入できるほどの開咬でした。また実際には、前歯だけではなく奥歯の片側も噛み合っていない状態。唯一噛み合っているもう一方の奥歯に、過大な負担がかかっていました。

治療内容

インビザライン、加速矯正、筋機能療法といく3つの治療法をミックスし、前歯だけではなく、奥歯も含めた全体的な噛み合わせの矯正を実施しました。

治療後の状態

前歯はもちろん、奥歯も含めて全体的に均等な噛み合わせへと改善。審美的な問題も解消し、自然な見た目に仕上がりました。

【症例3】うまく話せないほどのオープンバイト

治療前の状態

左右の第一小臼歯から前歯にかけて、まったく噛み合っていないほどの著しい開咬。食事がしにくいこと、しゃべる時に息が漏れて上手に発音できないことなどに悩み、治療を開始することにしました。

治療内容

治療法は、上下の歯に矯正装置を設置してゴムで引っ張るGEAWシステム。抜歯や外科手術を行なわず、物理的な力だけで開咬を矯正する治療法です。見た目は、一般的な歯列矯正とほぼ同じ。同システムにより、9ヶ月にわたる矯正を行いました。

治療後の状態

わずか9ヶ月の治療期間でしたが、症状は劇的に改善。奥歯以外、ほとんどの歯が噛み合っていない状態からの治療でしたが、矯正後はすべての歯が均等に噛み合うようになりました。口を開いたときの審美性も、自然な落ち着きとなりました。

【症例4】マウスピース使用によって生じた開咬

治療前の状態

もともと開咬の症状は見られなかったものの、歯列矯正後に顎関節症を発症。顎関節症の治療のためにマウスピースを長期使用していたところ、その影響で、軽度の開咬が見られるようになりました。顎関節症の患者に、ときどき見られる症状です。マウスピースの使用によって生じた開咬は、自然に治癒することはありません。

治療内容

歯列矯正装置に似た器具を上下の歯に装着し、間をゴムの力で引っ張るGEAWシステムにて治療。約1年4ヶ月におよぶ矯正を行いました。

治療後の状態

わずかにかみ合っていなかった前歯が、しっかりと噛み合う状態まで改善。上の前歯が下の前歯に自然にかぶさる形に落ち着き、審美性も改善しました。