あなたのキレイを叶える歯医者さん探しをサポート 矯正歯科Passport
サイトマップ

坂本果歩先生編|矯正治療のプロにインタビュー

画像

矯正治療の歯科医師さんにインタビュー

今回インタビューに答えてくれたのはこの方!
坂本 果歩(サカモト カホ)先生

坂本果歩先生
  • デュランタデンタルクリニック栄歯科・矯正歯科 院長
  • 大分県出身。愛知学院大学歯学部を卒業後、愛知県内の歯科医院にて勤務し、副院長・分院長に就任。勤務医時代には、並行して藤田医科大学の口腔外科で研究生としての研鑽も積む。2023年に自身の歯科医院「デュランタデンタルクリニック栄歯科・矯正歯科」を開業。
  • デュランタデンタルクリニック栄歯科・矯正歯科
  • https://duranta.co.jp/
  • 電話番号:052-228-4838

先生が考える良い矯正歯科医とはどんな先生でしょうか?

矯正で見た目だけを良くしたいという希望をお持ちの患者さまは、現在少なくありません。昨今では「安く早くできる矯正」というものもよく耳にします。しかし、安い・早いから良い矯正というわけではありません。「治療」なのでしっかり治ることが良いはずです。

矯正は、見た目だけではなく噛み合わせを整えて口腔内のトラブルを解決し、将来自分の歯を残すための予防にもなる大切な治療です。そして、歯を動かすには時間がかかるものですし、先生の豊富な経験と症例の見極めスキルが求められます。多少費用が高くても、治療期間が長くなっても、良い治療を提案してくれる先生や一人一人のお口の噛み合わせの大切さをちゃんと考えてくれる先生が良い矯正歯科医だと考えています。

先生が目指す歯科医師像は?

坂本果歩先生

患者さまのお口の中の状態をしっかり把握し、長期的予後に良い治療をすること。そして、患者さまの希望を聞き、歯科医師の経験からより良い治療を一緒に行っていくこと。こういったことを大切に、日々の診療や治療に取り組んでいます。

矯正装置を装着していると、歯石の蓄積は普段より早く進みますか?

清掃のしにくさによって、歯石が蓄積しやすくなることがあります。ワイヤー矯正は矯正装置を常に付けているため、歯ブラシが入りにくい場所がどうしてもできてしまいます。また、フロスでの清掃が出来ないので汚れが付きやすいです。

マウスピース矯正は矯正装置のマウスピースが取り外せるので、歯ブラシやフロスなどを使用し清掃できるので汚れは付きにくいです。ただし、アタッチメントやボタンといった歯に直接付ける突起物の周りは、汚れが貯まりやすい場所として注意が必要です。

ワイヤー矯正とマウスピース矯正を比べると、マウスピース矯正の方が清掃性が良いため歯石は付きにくいと言えます。

坂本果歩先生

矯正装置を装着している期間中、特に注意すべき食べ物や飲み物はありますか?

ワイヤー矯正では矯正装置を常に付けているので、食べ物や飲み物には注意が必要になります。挟まりやすいものや、虫歯のリスクが高くなる甘いものには注意しましょう。

マウスピース矯正の場合は、マウスピースを外して飲食するため、特に注意することはありません。ですが、マウスピースをしたままでの食事や、甘い飲み物は飲まないように注意しましょう。

このように矯正装置の着脱の可否によって違いがありますが、どちらも飲食後のセルフケアはとても重要です。

固定する矯正装置の下に虫歯ができた場合、どのように治療を進めるのですか?

矯正の治療期間と虫歯の進行具合により判断します。矯正があと少しで終わる、かつ虫歯の進行が遅く痛みが出なさそうであれば、そのまま経過を診て矯正終了後に治療していきます。

一方で矯正がまだ終わらない場合や、虫歯の進行が早く痛みが出そうなものであれば、矯正装置を外して治療を先にしていきます。治療が終わり次第、矯正治療を再開していく流れです。

矯正装置が原因で歯茎が腫れたり出血したりすることはありますか?

ワイヤー矯正の場合、ワイヤーが歯茎に当たったり磨き残しで汚れがたまったりすると、炎症を起こすことがあります。マウスピース矯正では、マウスピースを一定期間で交換していくのですが、アタッチメントやボタンは付けたままとなるので、その周りに汚れが貯まると炎症を起こす可能性があります。

対象法としては、日々しっかりと歯みがきを行うこと。また、定期的に歯科でのメンテナンスに通いましょう。

矯正治療中に虫歯が発生した場合、矯正装置の取り外しが必要になることはありますか?

あります。先ほどの回答と一緒になりますが、矯正の治療期間と虫歯の進行具合により取り外しについて判断します。 矯正があと少しで終わる、かつ虫歯の進行が遅く痛みが出なさそうであれば、そのまま経過を診て矯正終了後に治療していきます。矯正がまだ終わらない場合や、虫歯の進行が早く痛みが出そうなものであれば、矯正装置を外して治療を先にしていきます。そして、治療が終わり次第、矯正治療を再開します。

矯正装置をつけることで口臭への影響はあるのでしょうか?

坂本果歩先生

お口の中の清掃状態が悪いと、口臭へとつながります。

ワイヤー矯正では、矯正装置を常に付けている状態であるため、清掃がしにくい場所があります。汚れが貯まると歯石が付いて炎症が起きてしまい、口臭の原因となります。

マウスピース矯正の場合は、アタッチメントやボタンの周りに汚れが貯まると、歯石が付いて炎症が起きてしまい、口臭の原因となります。また、基本ルールとして飲食時はマウスピースを外すのですが、マウスピースをしたまま飲食するとマウスピース自体が汚れることで口臭が発生してしまうでしょう。

歯ブラシの選び方に矯正治療中、特に推奨されるものはありますか?

矯正の方法によって、推奨する歯ブラシが異なります。ワイヤー矯正では、歯ブラシに加え、隙間に入り込める「タフトブラシ」と「歯間ブラシ」を活用するのがおすすめです。さまざまなサイズがあるので、患者さまに合ったサイズを歯科で見てもらいましょう。

マウスピース矯正の場合は、歯ブラシに加え「フロス」を通し、磨き残しがないようにするのがおすすめです。

矯正治療前に虫歯や歯周病がある場合、治療開始前に全て治療する必要がありますか?

この場合は、矯正前に虫歯・歯周病治療をする必要があります。

矯正中はお口の環境が変わり、進行しやすい期間です。また、矯正の途中で治療を行う場合、矯正装置を外して治療を行い、治療終了後に再度矯正装置を付けて再開します。そのため、矯正が途中でストップしてしまいトータルの期間が長くなり、再度矯正装置を取り付ける為の時間もまた必要になります。マウスピース矯正の場合は、マウスピースの発注し直しもあるため届くまでの期間も空いてしまいます。

スムーズに矯正を進め、矯正期間中に口腔内のトラブルリスクを上げないためにも、虫歯や歯周病がある場合は先に治療を行いましょう。

矯正装置のメンテナンスで一般的に見落とされがちな点は何ですか?

ワイヤーやマウスピースなどの矯正装置に目がいきがちで、歯と歯の間の虫歯や歯肉の状態が見落とされがちだと感じています。歯科での定期検診の際は、装置のメンテナンスや矯正の進行具合だけでなく、お口の中の清掃状態なども毎回確認してもらいましょう。

クリニック選びでこだわるべきところと、妥協してもよいところを教えてください。

こだわる点としては、まず歯並びが悪くなってしまった原因の説明があることと、矯正を始める前に虫歯・歯周病治療の検査や治療の必要性を説明してくれること。これらを満たしたクリニックを選ぶのがおすすめです。

また、舌癖・親知らずが影響して矯正後の後戻りが起こることもあるので、歯並びだけではなくお口の中全体を診断してくれることも大事です。

妥協してもいい点はないと言ってもいいくらいだと思うのですが、強いて言えば治療期間が長いこと・金額が高いことです。歯並び・噛み合わせは一生の生活に関わるものなので、治療期間が長く金額が高くても長い目で見れば非常に価値があります。

矯正は治療ですので、早い・安いで選ばずに総合的に「良い治療」が受けられるクリニックを選択することが良いと考えています。

B!ブックマーク Twitter Facebook LINE