矯正器具のお手入れ方法を教えて
取り外しができるかできないかで、お手入れ方法が異なります
矯正器具を大きく分けると、自分で取り外しのできないタイプの装置と、自分で取り外しができるタイプの装置とがあります。取り外しができるタイプの装置は、比較的お手入れが楽。一方で取り外しができないタイプの装置の場合、矯正を始めた当初は、お手入れがやや面倒に感じられるかもしれません。いずれのタイプであれ、矯正中のトラブルを予防するために、しっかりとお手入れを続けることが大切です。
取り外しができない矯正器具のお手入れ
自分では取り外しができない矯正器具「表側矯正装置」「裏側矯正装置」「固定式リテーナー」の3つについて、それぞれのお手入れ方法を見てみましょう。
表側矯正装置の場合
歯科医院により、ケアの指導が異なります。具体的には、歯ブラシによる通常のブラッシングに加え、矯正専用のブラシやヘッドが小さめのブラシを使ったブラッシング、デンタルフロスの使用、歯磨き後のフッ素ジェルの塗布、音波歯ブラシの推奨…、などなどです。
裏側矯正装置の場合
表側矯正に比べると裏側矯正のほうが、何より装置の場所が裏であるという事情があることから、お手入れは難しくなります。表側矯正装置と同様のケアとともに、虫歯や歯周病を予防するためのうがい薬の使用を勧める歯科医院もあるようです。
固定式リテーナーの場合
リテーナーとは、歯の矯正(移動)が終わった後に、後戻りを防ぐ目的で装着する器具のこと。専用の歯ブラシやワンタフトブラシ(毛先がコンパクトな歯ブラシ)で日常ケアをするとともに、矯正期間中と同様、定期的に歯科医院に通院してクリーニング等のケアを受けるようにします。
取り外しができる矯正器具のお手入れ
自分で取り外しができる矯正器具「マウスピース」「取り外し式リテーナー」の2つについて、それぞれのお手入れ方法を見てみましょう。
マウスピースの場合
歯科医師によってケアの指導方法は異なります。装置を取り外して水やお湯で洗い流すだけで良しとする歯科医師もいれば、ブラッシングや洗浄剤でしっかりと洗ったほうが良いとする歯科医師もいます。もとより、マウスピース自体は2週間で新しいものに交換するので、毎日取り外して何らかの手入れを行っていれば、さほどケアに神経質になる必要はありません。むしろ、装置を外したときの天然歯のケアをしっかりと行いましょう。
取り外し式リテーナーの場合
取り外し式のリテーナーも、マウスピースと同様に、毎日取り外したうえで、歯科医師の指導にしたがってお手入れをします。ブラッシングをしないほうが良い装置もあるので、医師の説明をしっかりと理解してください。