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矯正治療のゴムかけとは

矯正治療で行うゴムかけについて紹介しています。

矯正治療を始める前に知っておきたい基礎知識

ゴムかけは全員やるの?なぜゴムかけをするの?

矯正効果を高めるため、一部の患者だけがゴムかけをします

ゴムかけを行う理由は、矯正効果を高めるためです。効果を高めることで矯正期間を短縮する、という意味もあります。全ての矯正患者にゴムかけが必要となるわけではありません。歯科医師の判断により、必要な一部の患者に対してのみゴムかけが行われることになります。ゴムの装着時間は1日18時間以上。ほぼ終日、ゴムをつけ続けることになります。

どんなゴムがどんな症例に使われるの?

矯正治療で使われる主なゴムの種類、および用途について確認してみましょう。

Ⅱ級ゴム

上顎前突(出っ歯)の矯正において、Ⅱ級ゴムが用いられることがあります。上顎の前歯を下側へと移動させる際や、下顎の臼歯を中央に向けて移動させる際、上顎の前歯群から下顎の臼歯を引っ張る際などに用いられる種類のゴムです。

Ⅲ級ゴム

受け口の矯正において、Ⅲ級ゴムが用いられることがあります。下顎の前歯を下側へ移動させる際や、上顎の臼歯を中央に向けて移動させる際、下顎の前歯群から上顎の臼歯を引っ張る際などに用いられる種類のゴムです。

クロス・エラスティック

下の奥歯が外側にある交叉咬合(クロスバイト)において、クロス・エラスティックというゴムが用いられることがあります。下の奥歯を内側へと移動させ、かつ上の奥歯を外側へと移動させる目的で用いられます。

アップ・アンド・ダウン・エラスティック

上下の前歯の間にすき間のある開咬(オープンバイト)において、アップ・アンド・ダウン・エラスティックというゴムが用いられることがあります。上下の前歯を寄せる目的で用いられます。

ゴムかけするときの注意点

できる限り長時間ゴムを付ける

なるべく長い時間にわたってゴムを付けてください。歯磨きと食事の時間を除き、原則として一日中、ゴムを付けたままで過ごします。仕事や学校での会話に支障がある場合、一時的にゴムを外すことは止むを得ませんが、必要な会話が済んだら速やかにゴムを再装着しましょう。

ゴムを付けたり付けなかったり、または、就寝中だけゴムを付けたりしている場合、矯正治療の期間が長引いてしまうことがあります。

装着したゴムは、なるべく触らない

装着したゴムが気になり、つい舌や手でゴムを触ってしまうことがあるかもしれません。ところが、むやみにゴムを触ると、歯が予定外の方向へと移動することがあるので要注意。ゴムが気になっても、なるべく触らないようにしましょう。

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