ハイブリッド矯正とは?
ハイブリッドとは「複数の方法を組み合わせたもの」という意味。よって厳密に言えば、複数の矯正法をミックスした方法は、すべてハイブリッド矯正と言うことができます。
当記事では、部分矯正とセラミック矯正を掛け合わせた治療法としてハイブリッド矯正としていますが、ほかの組合せによる治療法をハイブリッド矯正と呼ぶことがある点も理解しておいてください(例:ワイヤー矯正とマウスピース矯正の組合せ、など)。
こんな人におすすめ
ハイブリッド矯正の
メリット・デメリット
ハイブリッド矯正のメリットとデメリットを確認してみましょう。
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メリット
- 部分矯正だけを受けるのとは違い、治療後の歯の色を思い通りに白くできる
- 裏側やマウスピースの装置を選べば、周囲にほとんど知られずに矯正を進めることができる
- セラミックで歯の形を微調整できるため、歯を理想的な形に仕上げたり、正確な噛み合わせを実現したりすることができる
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デメリット
- 一般的な矯正治療に比べ、歯1本あたりの単価が高めになる
- 矯正する歯と矯正しない歯との色が違う場合、あまり白いセラミックを使うと見た目のバランスが悪くなる
ハイブリッド矯正による治療の流れ
表側矯正や裏側矯正、マウスピース矯正などを通じ「部分矯正」を行います。あわせて、歯の表面に薄いセラミックを被せて微調整をする「セラミック矯正」を行います。
これら2つの治療法をハイブリッドさせることで、歯の移動、歯のわずかなすき間の埋め合わせ、仕上がりの白さなどの解消を同時に目指します。
ハイブリッド矯正の費用
部分矯正とセラミック矯正の両方の費用がかかります。それぞれ矯正の範囲に応じて費用が大きく異なるため、治療前にかならず確認しておきましょう。
目安としては、部分矯正の費用が15~80万円ほど、セラミック矯正の費用が歯1本につき7~15万円ほどです。
ハイブリッド矯正の治療期間
セラミック矯正には、歯の移動が伴いません。セラミックを被せるだけの治療だからです。よって長い治療期間はかからず、最長でも3ヶ月程度と考えておきましょう。
一方で部分矯正には、歯の移動が伴います。よって「ハイブリッド矯正の治療期間」は、「部分矯正の治療期間+セラミック矯正の期間」と考えてください。
症状の程度にもよりますが、治療に要する期間は3ヶ月から1年程度と考えておくと良いでしょう。