矯正治療中の食事で注意することはあるの?
装置にトラブルが起きないような食事の仕方を
食材の硬さや粘度などの影響で、矯正装置が外れてしまうことがあります。また、食材の種類によっては、装置と歯の間に食材が挟まった状態で残ってしまうこともあります。矯正中には、これらトラブルが起こらないよう、やや注意して食事を摂ったほうが良いでしょう。また食事の後には、装置や歯のケアをしっかりと行うことが大切です。
矯正中に推奨される食事
矯正中とはいえ、平常時と同じように1日3食を食べるようにしましょう。食べる内容は「主食(糖質)・主菜(タンパク質・脂質)・副菜(ビタミン・食物繊維等)」です。
ただし、自分で取り外しができないタイプの矯正装置を装着している場合には、虫歯や歯周病などを予防するため、食材選びや食べ方に少しだけ工夫が要ります。
主食(糖質)
少なくとも矯正治療を始めた当初は、おかゆやパン、リゾットなど、柔らかいものを中心に選びましょう。リゾットなどと一緒に野菜を細かく切って煮込めば、栄養バランスが良くなります。
主菜(タンパク質・脂質)
魚、卵、大豆製品、乳製品など、なるべく柔らかいものを主菜としたほうが良いでしょう。肉に関しては、ハンバーグなどの加工肉であれば問題ありませんが、あまり硬い肉は避けたほうが無難です。
副菜(ビタミン・食物繊維等)
繊維質の強い野菜等を摂る場合には、なるべく細かく切ったうえで、よく煮込んで食べることをおすすめします。お好みの野菜を煮込んでからミキサーにかけ、ポタージュスープなどに仕上げても良いでしょう。
矯正中の食事で気を付けること
矯正中、特にお子様の食べ物については次の点に注意しましょう。
初期段階では硬い食べ物を避ける
矯正を始めた初期段階において、せんべいやピーナッツなどの硬い食べ物を噛むと、矯正装置が外れてしまうことがあります。装置が安定するまでの間は、硬い食べ物を避けたほうが良いでしょう。
色素の強い食べ物を避ける
カレーやキムチなどの色素の濃いものを食べると、矯正装置が変色して目立ってしまうことがあります。
粘度のある食べ物に注意する
餅、ガム、キャラメルなどの粘度がある食べ物により、装置が引っ張られて外れてしまうことがあります。これら粘度の高い食べ物を食べる場合には、細かく刻んで少しずつ食べるなどの工夫が必要です。
歯に詰まる食べ物を食べた後はしっかりとケアを
ポテトチップスなどの歯に挟まりやすい菓子を食べた後は、必ず歯を磨きましょう。歯に食べ物が詰まってしまった場合には、デンタルフロスや歯間ブラシなどで速やかに詰まったものを除去してください。