矯正治療の歯科医師さんにインタビュー
今回インタビューに答えてくれたのはこの方!
柿原 由依(カキハラ ユイ)先生
- Teeth Me デンタルクリニック 院長
- 愛媛県生まれ。日本歯周病学会、日本口腔インプラント学会、日本アンチエイジング歯科学会所属。日本歯科大学卒業後、千葉県袖ケ浦市の中村歯科にて臨床経験を積み、現在はTeethMeデンタルクリニックの院長を務める。 栄養コンシェルジュ、食育インストラクターなどの資格も所有し、口から取り入れるものも含めたトータルマネジメントを目指している。
- Teeth Me デンタルクリニック
- https://www.teeth-me-dc.com/
- 電話番号:045-482-6171
先生が目指す歯科医師像を教えてください?
幾つかありますが、まずは歯科医師という肩書きにとらわれないドクターになりたいです。 患者さんに対して自分がしてあげられることを見つけては研鑽を積んで挑戦して、患者さんに還元していきたいと考えています。 また出会う患者さんが健康に美しくなれるサポートをしたいです。 そのために歯科医として一番大切にしていることは、出会ったときの患者さんの状態をできる限り把握して患者さんに伝えるようにしています。 その結果、予防のためのパートナーのひとりになりたいと考えています。
先生が患者さんから選ばれている理由は何ですか?
患者さんが何に悩んでいて気にされているのか心配になりますし、どうにかしてあげたいという気持ちが大きいことだと思っています。
矯正装置を初めて装着した際の一般的な痛みの程度はどのくらいですか?
術後2~5時間は、歯同士がさわるだけでも痛みがはしるという方がいらっしゃいます。表現方法は様々ですが、じーんと歯がきしむ感じ、浮いた感じが表現する方がいらっしゃるのでイメージして頂けると幸いです。
治療開始後、痛みが感じられるのは通常どのくらいの期間ですか?
初日から2~5日がピークとなっていますが、中には2週間くらい痛みが続く方もいらっしゃいます。 様々な痛みの種類・原因があるのでそれぞれに合わせた対処法が必要です。
食事中の痛みを軽減するためのアドバイスはありますか?
冷やす、やわらかいものを食べる、痛み止めを飲むの3点がおすすめです。 マウスピース矯正の場合、マウスピースを外してご飯を食べたあとにまたつけるという方もいらっしゃるようですが、つける際に痛みがあることもあるのでご注意ください。
痛みが耐えられない場合、矯正治療を中断することはありますか?
まれにあります。 昔と比べるとマウスピース矯正もあるので痛みは弱くなっているように思いますが、痛みにはどうしても個人差があるので患者さんと相談しながら対応をしています。 年齢を重ねるにつれて歯が動きづらかったり痛みが強くでることもあるようですので、、耐えられない痛みを伴う場合は担当医と相談してどうすれば良いかアドバイスもらうと継続しやすいです。
歯が安定するまでの期間は人によってどれくらい変わるものですか?(状況、年齢、装置など)
原則、歯を動かす量が多い人ほど安定する期間もかかります。 例えば小児矯正といって10歳頃まで骨の成長を促すことのできる期間があるのですが、この矯正に関しては成長を促す期間なので後戻りはしにくく、無理に歯を動かす危険性が少なく安定しやすいと言われています。
歯列矯正をすることで虫歯になりやすくなることはありますか?
ワイヤー矯正を選択された方は歯磨きがどうしても大変になりますので、徹底したケアと院内でのクリーニングが必要です。 マウスピース矯正の場合も20時間以上はつけていないといけないので唾液の流れも悪くなりますし、つけてない方と比べると虫歯になりやすい傾向が強いかと思います。
歯列矯正には種類がありますがどう使い分けているのですか?(表・裏側矯正、部分矯正、マウスピース矯正、など)
部分矯正は状況によって選択することがあります。 例えば、「歯と歯に隙間が少しある」「奥歯が一部噛み合っていない」「抜歯してから時間がたって歯が一部動いてきた」などという場合です。 裏側矯正はワイヤーの見た目をどうにかしたいという患者さんに向けてご提案するケースが多いですね。 表のワイヤー矯正、マウスピース矯正に関してはワイヤーとマウスピースのメリットデメリットがたくさんあるので、ドクターにご自身の要望を伝えた上で相談することが大切です。
歯列矯正中に患者さんから相談を受けることが多いものはありますか?どのようにサポートされていますか?
大きく4種類に分かれるかと思います。
まず1点目が「矯正中で装置がはずれた」というご相談です。 こちらは粘膜を傷つけてしまうリスクもあるのでなるべく早めに担当医に連絡することをオススメ致します。
2点目が「装置が当たっていたい」というご相談です。ワックスなどで保護をすることが可能なのでお気軽にご相談頂ければと思います。
3点目が「装置をつけてられない」というご相談です。このご相談については色々と患者様ごとに理由が異なりますので、なぜつけられないのかを聞いて長く続けられる方法を考えます。
4点目が「新しいマウスピースが使えない」というご相談です。ひとつ前のマウスピースをもう少し使ってもらうなど、スピードをゆっくりめに変えることで対応するケースが多いです。。