後悔しないために!矯正歯科の失敗事例
矯正治療の失敗例について
高額な費用をかけて長期間の治療をする矯正治療は、本当に成功するのかと不安になるのも当然です。ここでは、せっかく矯正治療をしたのに失敗してしまったという人の例を紹介します。参考にして自分の治療に役立ててください。
矯正に失敗してしまった人の声
矯正治療に失敗してしまったという人は、少なくありません。もちろん、成功している人もいるのですが、自分は失敗したくないはずです。そこでここでは、過去に矯正に失敗してしまった人の体験談を紹介。矯正の失敗例には、いくつかの主なパターンがあるのです。
歯がかみ合わなくなった
矯正治療を受けたにもかかわらず、治療終了後に前歯が出てきて口が閉じにくくなってしまいました。慌てて別の歯科医に相談したところ、私がしていた治療では歯を広げることに重点を置いていたため、口元のバランスやかみ合わせが無視されてしまったのではないかとのこと。ショックでしたが、抜歯せずに歯並びを整えようとするときにはよくあることだそうです。その後、別の歯科で適切な処置をしてもらいました。矯正治療を受けるときには、かみ合わせまで考えた治療計画をしてもらうことが重要だと学びました。
インプラントが入らなかった
最初の治療計画では、歯を抜かずに矯正治療をしてもらい、できた隙間にインプラントを入れて歯並びを整えるという話でした。ところが、2年もの矯正治療期間を経た後、担当医から宣告されたのは、インプラントが入らないということ。すでに結果となったことが提示されてしまっただけに、目の前が真っ暗になりました。担当医の予測が甘かったのだろうと教えてもらったのは、セカンドオピニオンとして訪れた歯科医院で診察してもらったときです。
顎が左右にズレてしまった
顎関節症と診断され、治療のために矯正を受けることになったにも関わらず、矯正治療終了後にかみ合わせがズレてしまう結果に。どういうことかと問い詰めるのも空しく、別のクリニックで相談したら、歯列を矯正するのと同時にかみ合わせを治す必要があるとのことでした。そのクリニックで治療を受けて問題は解消しましたが、最初のクリニックには長い間通い、治療費もそれなりにかかったため、悔しい思いでいっぱいです。
歯並びが変わらなかった
約2年の矯正治療期間がもうすぐ終わるときになっても出っ歯のままで、上手く嚙めそうにないという見た目でした。こんなものなのかと歯科医院に勤めている友達に相談してみたら、セカンドオピニオンをしたほうがいいと勧められ、別のところで診てもらうことに。わかったのは、抜歯により歯列を整えただけで、かみ合わせは整っていなかったということです。治療前に歯科医院をしっかり選ばなかったことに後悔しています。
失敗してしまうのはなぜ?
矯正治療で失敗してしまうのはなぜなのか、わからないと思う人が多いのは当然です。ただし、治療期間と払ったお金は戻ってこないため、失敗してしまう理由を知ってから治療に臨むようにしましょう。
抜くべき歯を抜いていない
矯正治療を成功させるためには、歯と顎に十分なスペースが必要です。入念な治療計画を立てられる歯科医であれば、スペースを作るために抜歯が必要か不要かという判断を、正しくしてくれるはず。ありがちなのが、抜歯したくない患者が多いからと、歯を抜かずに矯正治療を進めてしまう事例です。どうしても、抜歯が必要なケースもあります。抜歯せずに矯正治療を行うと、歯並びが後戻りしてしまう可能性があるためです。
外科治療でなければ難しい歯並び
歯や顎の形や並びを整えるには、矯正器具を装着する方法だけでは対処できない場合もあります。ときには、外科治療が必要なケースもあるのです。そのような状況の場合、矯正器具を装着するだけの治療法では、矯正治療が失敗に終わる可能性が高くなります。素人には判断がつきにくいこととはいえ、信用できる矯正歯科医かどうかを見極めるためには、実績を見ることも重要です。カウンセリング時の提案にも注意し、疑問点があれば質問するようにしましょう。
歯科医師の治療計画がずさん
矯正治療の失敗例でよくあるのが、歯科医師の治療計画がずさんだということ。経験が未熟なのか、矯正治療には失敗が付きものものだと開き直っているのかは、医師にもよります。必ずしも成功するとはいえないにしろ、治療の成功率を高めるためには、矯正治療の成功実績がある歯科医師を選ぶことが大切です。最初の治療計画通りに進まなかったと長期間の治療後に宣告されることもあるため、歯科医選びは慎重に行うようにしましょう。
安心して矯正を受けるには?
矯正治療に限らず、歯科に通うときには信頼できるクリニックを選ぶようにするものでしょう。しかし、切羽詰まっているときには、治療を引き受けてくれるだけでも親切と思ってしまうことも。矯正治療では同じクリニックに長期間通うことになるため、クリニック探しは慎重に行うことが大切です。重要なのは、矯正治療の成功例に実績が高い歯科医師が在籍していること。また、カウンセリング時に相談や質問に対応してくれることも判断基準になります。治療計画に疑問点があれば、事前に相談して解消しておくようにしましょう。